TOEキャンプスキット台本 DISK2 下
メルディ キール メルディ リッド メルディ |
「キールのオカーサン、どんな人か?」 「どんなって、普通の親だよ。あれこれ干渉してくるんだ。風邪ひくから、上になにか着ろだの、 これは栄養があるから、食べろだの。、小うるさいったらないね。」 「いいよ。ステキだな。それもいつか、キラキラの、おもいでだな。」 「メルディだって思い出はあるだろ?キラキラのやつ。」 「はいな・・・たぶん。でもな、このごろ、ぼんやりしてるよ。 ちょっとずつ、忘れちゃう・・・。」 |
リッド? ファラ リッド? メルディ キール リッド? りっど 3人 リッド |
「10物語、俺の番だろ。・・・なぁ、殺されるときの気分って、どんなもんか知ってるか?」 「リッド?」 「剣が腹の中にめり込む。体の中へ、すべるように異物が入ってくる。 痛いって感じじゃねぇんだ。ピリッとするだけ。 あっ!と思ったときにはもう、生暖かい血が、どくどくと・・・」 「やだよ〜!」 「趣味の悪い話をするな。リッド、お前、なんかヘンだぞ。」 「ふっふっふっ・・・・。」 「いや〜、待たせたな。剣の手入れしてたら、遅くなっちまったぜ。」 「出たぁ〜!」 「何が?」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド ファラ |
「何してんだ?」 「ん?・・・祈ってた。安らかに眠ってください。私は忘れてないから、大丈夫ですよ、って。」 「・・・レイスか?」 「うん、彼と・・・」 「今までも、よく祈ってたのか?」 「そだよ。お祈りは、忘れない。忘れちゃいけないの。」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド ファラ リッド |
「虎牙破斬!!」 「リッドが技の稽古なんて、めずらしいね。」 「ふぅ、男の約束だからな。やれるとこまでやってみる。」 「ねぇ、お手合わせしてよ。」 「へっ、やだね。怪我すんぞ。」 「あ、私を見くびってるな。イケるイケる。さあ、来い!」 「勘弁してくれよぉ・・・。」 |
ファラ メルディ キール メルディ キール メルディ |
「どしたの、メルディ、もうごちそうさま?」 「なんか、もうたべられないよ。」 「体調不良か?」 「ちがうよ。メルディ、げんきげんき!」 「だったら残すな!」 「んはいな・・・。」 |
チャット フォッグ チャット フォッグ チャット フォッグ チャット フォッグ |
「そろそろ出発しましょう。」 「おぅ!・・・だがな、オレ様の、はは、アレはどこだ?」 「アレじゃ解かりませんよ。語彙が不足しすぎです。」 「じゃあはっきり言ってやるぜ、オレ様のブリーフはどこだ〜!!」 「あぁ、何て事を!」 「あ、坊主おい気にすんな、お前だってはいてんだろうが。」 「うぅ、最低だぁ〜!」 「はぁ〜はぁ〜はぁ〜はっはっはっ。」 |
チャット ファラ チャット ファラ チャット ファラ |
「ファラさんは、ご両親がいらっしゃらないそうですね。」 「うん。だから、両親が顕在なキールやチャットがうらやましいよ。」 「よしてください。 大海賊アイフリードが先祖であることを恥とするような両親、ボクは認めません!」 「ほんとに恥と思ってたら、 バンエルティア号をこんなにピカピカには残せなかったんじゃないかな?」 「・・・それは。」 「この旅が終ったら、一度会いに行ってあげなよ。会えるうちに会っとく。 話せるうちに話しとく。それがいちばん。ね?」 |
リッド キール メルディ キール メルディ |
「バリルのミイラにエラーラはなかった。 ・・・ってことは、やっぱりあのミイラが光の橋をかけたバリル?」 「まず間違いないだろう。 インフェリアの晶霊術を利用することで、総領主の座に上り詰めたのかもしれない。」 「バリルは、力で総領主になったと違うよ!バリルは平和うったえてた。 それでみんな賛成してた!」 「だから、邪魔者として殺されたのか?」 「・・・わかんないな。」 |
ファラ メルディ ファラ メルディ キール メルディ キール |
「バリルとシゼルは、どこで知り合ったの?」 「バリルが、セレスティアに着いたとき、いっぱい怪我した、シゼルが助けた。 そして、知り合ったよ。」 「恋に落ちたんだね。」 「はいな。いっぱい愛した。そして、夫婦になったよ。」 「インフェリア人とセレスティア人が理解し会って夫婦になっただと?信じがたいな。」 「愛は、いつも奇跡!」 「だから、お前はどこでそんな言葉を覚えてくるんだ!?」 |
メルディ ファラ メルディ ファラ キール リッド |
「ファラ、お話してよ。わくわくのお話。」 「んっと、じゃあ、時を駆ける物語なんてどぉ?今でない時、ここではないどこかの物語。 1本の不思議な木に導かれた少年がいました。」 「どんな少年か?」 「正義感が強くて、人の気持ちを思いやれる少年だよ。」 「リッドとは違うタイプだ。」 「お前ともな!」 |
メルディ ファラ メルディ ファラ リッド キール リッド キール |
「ファラ、お話してよ。時を駆ける物語。」 「んっとね。不思議な木に導かれた少年には、おもしろい仲間がいっぱいいたんだよ。 忍者とか、ハーフエルフとかね。」 「忍者?」 「感情を殺せる種族なんだって。」 「へぇ〜、かっこいいなぁ。俺も目指そっかな。」 「おい、お前の後ろに、のっぺらぼうが立ってるぞ!」 「いやぁ〜〜〜!!!」 「・・・無理だな。」 |
メルディ リッド ファラ キール ファラ メルディ リッド |
「ファラ、時を駆ける物語話して。アレおもしろいよ。」 「ただ、主人公がなぁ。俺と違いすぎて、イマイチ感情移入できねぇぜ。」 「共通点もあるよ。少年には幼なじみの男友達がいたんだ。」 「共に冒険してたのか?」 「うん。お互いの足りない部分を補い合いながら助け合ってね。」 「なかよしだなぁ。」 「やっぱり俺たちとは違うよな、キール?」 |
メルディ ファラ メルディ キール リッド |
「ファラぁ?時を駆ける物語、話してぇ。」 「仲間の1人だったハーフエルフは、料理が不得意だったんだって。 彼女の作った料理を食べるときは、みんなひやひやしたそうだよ。」 「料理下手なの、辛いね〜。」 「味覚のない奴よりマシさ。」 「ところでその話、いつんなったら時を駆けんだよ?」 |
メルディ ファラ リッド ファラ メルディ リッド ファラ |
「ファラは、どんなお話が好きか?」 「そうだな〜、あま〜い恋物語とかいいかも。」 「ないものねだりか?」 「なによぉ。」 「たしか、あったな。とっときの恋物語!思い出すから、待ってよ。 う〜んと、う〜ん、ん〜、ん〜んと、ん〜、ん〜・・・すぅ〜、すぅ〜・・・」 「あ〜あ、メルディ寝ちまったぜ。」 「自分がいちばん聞きたいんじゃないの?」 |
フォッグ クイッキー フォッグ メルディ フォッグ メルディ フォッグ |
「おぅ、いいこでちゅね〜。うっははははは。」 「クキー、クイーッ、クイッ、クイー、クイー。」 「可愛いもんよ。うはは、あは・・・はぁ。デデちゃん、どうしてっかなぁ?」 「にょうぼうさんは、ででちゃんおいて、なにしてるか?」 「ソレは、アレ、ほらアレだよ。まぁ、その、ソレでもある。・・・なんだろな。」 「ぜんぜんわからんな。」 「おぅ、オレ様もだ。」 |
ファラ フォッグ ファラ フォッグ ファラ |
「レイス?」 「ん、おい、呼んだか?」 「あ、ううん、なんでもない。」 「レイスって誰だ?オレ様と似てんのか?」 「ううん、ぜんっぜん似てないよ。それに、レイスがここにいるわけないんだ。」 |
ファラ キール リッド ファラ キール ファラ キール |
「なぞなぞいくよ〜。今回は結構頭使うかも。」 「そういうのは僕に任せてくれ。」 「俺いち抜けた。」 「8人の男と5人の女が村から出発して、次の村で7人の男と1人の女が仲間に加わりました。 次の村では6人の男が去り3人の女が加わりました。」 「暗算だな。え〜っと、8人、7人、で、6引いて、落ち着け、思い出せ、8人だろ・・・」 「い〜い、じゃ、問題。村って何回言ったでしょ〜か?」 「あはは!」 |
メルディ リッド キール ファラ キール |
「8人の男と5人の女が村から出発して、次の村で7人の男と1人の女が仲間に加わりました。 次の村では6人の男が去り3人の女が加わりました。村って言ったのは3回なん。」 「すっげ〜記憶力。」 「ずるいんじゃないか。わざわざ人数を計算した僕の努力はどうなるんだ?」 「そういう引っ掛けがあるからおもしろいんじゃない。」 「なぞなぞなんて、嫌いだ。」 |
メルディ キール ファラ リッド ファラ |
「ファラ、お話してよ。」 「甘ったるいのは勘弁してくれよ。」 「じゃあ、こんなのはどう?今でないとき、ここではないどこかの物語、 もの言う剣は、自ら自分たちの使い手を選びました。」 「そういうのって、選ばれし者ってんだろ。なんかうさんくさいな。 もっと一般人の出てくる話をしてくれよ。寝起きの悪い田舎モンとか、金にがめつい女とかよ。」 「そんな話、全然ムードないじゃない。」 |
ファラ メルディ ファラ メルディ ファラ |
「もの言う剣の話をしよっか。今回は、ひとりの剣士にまつわる話ね。 彼は、女の子に間違われるるような、華奢な体格だったの。」 「力弱いか?」 「ううん、とても強い剣士だった。ただ、すごく意地っ張りで、仲間から浮いてたんだ。 みんなのこと、ほんとはすごく好きだったのに、上手く伝えられなかった。 そしてとうとう・・・」 「どうなったか?」 「最後に、彼は仲間を信用できたの。仲間に囲まれ、幸せになったんだよ。」 |
キール メルディ キール メルディ キール |
「レオノア百科全書第一巻には、インフェリアがセレスティアを支えているという記述がある。 しかし、2つの世界の間に主従関係はないと仮定すれば、 すなわち、互いが互いを支えあっているとすれば・・・」 「キール、ずっと起きてたか?ずっと勉強家?」 「やらなくてはいけないことが、まだまだたくさんんるんだ。」 「それって、ふか・・・あ、学ぶこと?」 「そうだ。世界を救うために、不可知なるものを学ぶ。これが、僕の役割さ。 やっと解かったんだ。」 |
メルディ キール メルディ キール リッド キール メルディ |
「キール、忘れ物ないか?」 「ない!人の心配する前に、自分の支度を早くしろ。」 「ぱんつ忘れてないか?ほら、これ。」 「な、ぼ、僕のじゃない。」 「何言ってんだ、お前のだろ。こないだ穿いてたじゃね〜か。恥ずかしがんなよ。」 「そそ祖、そんなことない。断じて違う。違うったら。僕は、パンツなんて・・・」 「穿かないのか?」 |
フォッグ メルディ キール フォッグ メルディ キール |
「おぅ、キールパンツ忘れてんぞ〜ぅ。」 「キールって、そんなおっきいぱんつはいてんのかぁ?」 「ゴホ、ゴホッ、ばぁかぁ、よく見てみろ、これは上着だよ。」 「おぅ、こいつはパンツだろ。え?」 「はいな。ぱんつに見えるよ。」 「パンツじゃなぁ〜い!」 |
チャット リッド チャット リッド チャット リッド |
「試練って、やっぱり苦しいんですか?」 「まぁ、試練って言うぐらいだからな。痛くも痒くもないって訳にはいかねぇな。」 「世界を救うために、そこまで自分の身を犠牲にするとは、立派ですね。」 「いや、まだそこまで俺は悟れてねぇよ。俺はただ・・・」 「ただ?」 「応援したい奴がいるんだ。そいつに頑張ってもらいたいから、まずは俺が頑張るしかねぇ。」 |
メルディ キール メルディ キール メルディ キール |
「なんでついてくるか?」 「そ、そっちが、僕の前をうろうろしてるんだろ?」 「うそ!キールメルディのこと観察してる。」 「してないよ。」 「メルディは実験動物じゃないよ!」 「はぁ・・・なんでこうなるんだ。」 |
メルディ キール ファラ キール メルディ キール メルディ |
「おやすみ〜。」 「おい、大丈夫か?」 「え、何、どうかした?」 「いや、何となく、こいつ、元気ないみたいで。」 「そんなことないよ。メルディへっちゃら〜。」 「だったら、誤解を招くような態度を取るのはよしてくれ。迷惑だ!」 「なんだよ〜。」 |
キール メルディ キール メルディ |
「晶霊を単体として考えている限り、ファキュラ説は、 完全にカロリック流動を説明することはできない。ならば晶霊を、 群として捕らえればどうだろう?」 「キールキール〜、星はきれ〜よ〜。いっしょで見よ〜。」 「いや、すまないがひとりにしてくれ。長年の謎が、あと一歩で解けそうなんだ。」 「つまんないの。」 |
メルディ ファラ メルディ キール リッド キール メルディ キール |
「メルディもファラみたいに、お料理いっぱい、いろいろできるようになるよ。」 「どうしたの、急に。」 「好きな人できたとき、いっぱいいろいろ作ってあげたいよ。」 「ゴホッ、ゴホッゴホッ・・・」 「どうした、キール?」 「・・・あ、やめとけって。お前、自分の味覚がどれだけ人と違うか考えたことあるのか?」 「なんだよ。メルディの味覚キールと合わないだけ。合う人探すよ。」 「・・・あ・・・。」 |
チャット ファラ チャット キール チャット ファラ チャット |
「何をされてるのですか?」 「ん?・・・お祈りだよ。」 「おいのり?それをすると、心が満たされるのですか?」 「セレスティア人には、祈るという概念がないのか?」 「ありません。起こりうることは、すべて自分の責任ですから。けれど、ぼくも祈ってみます。」 「何を?」 「インフェリアンと、セレスティアンが力をあわせることです。 きっとそれが、いちばん幸せに近いでしょう。」 |
ファラ キール ファラ キール メルディ |
「天女伝説って知ってる?昔々あるところに、ひとりの少女がいました。貧しかった少女は、 毎晩セイファートにお祈りしてたの。私をここではないどこかへ導いてくださいって。」 「ここではないどこか?ずいぶんと小さな願いだな。 ここじゃない場所なら、いくらでもあるだろう。」 「少女の願いは通じたの。ある晩窓の外に、見たこともない乗り物が浮かんでたんだ。 少女はその乗り物に乗って、空の彼方へ飛び去ったと・・・」 「人攫いか?かつてインフェリアでも、子供をさらっては奴隷として売り払う、 人身売買が横行していたって話しだからな。」 「キールうるさい!」 |
ファラ メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ ファラ |
「メルディ、いつか言ってた恋物語話してくれない?」 「う〜ん、ちっさいころ聞いたから、だいぶ忘れたよ。すっごく悲しかったような・・・」 「うわぁ、知りたい!ね、どんな話?ね、ね、ちょっとだけでもいいから思い出して。」 「ええっとな、男の人二人と女の人一人の関係があったよ。」 「三角関係だね!」 「ファラ、悲しい話よ?」 「うんうん、分かってるって。」 |
リッド チャット リッド チャット リッド |
「なんか機嫌良いな、チャット。」 「バンエルティア号に潜水艇がつきましたからね。 「立派になったもんなぁ。」 「はい!長い間眠らせていた船を、再びこんな用途で使えるとは、 曾おじいさんも喜んでると思います。」 「海賊船が世界を救うってわけか。皮肉にしちゃ上出来だよな。」 |
メルディ 区ィッキー リッド メルディ リッド クイッキー リッド |
「メルディ、インフェリアの言葉たくさん教えてもらった。 お礼に、メルニクス語教えてあげるよ。」 「クイ、クイッキー。」 「んな、俺要らねって。」 「かんたんかんたん。メルディの後について発音するね。はい、 アン ウス バイディスン ティアエム エ ブンエスティ(犬畜生にも劣るぜ)」 「あうすばでぃえめ・・・えっと・・・ですて?」 「クッ、クックックックックッ、クイッキー・・・。」 「クイッキー、お前今バカにしだだろ |
メルディ キール メルディ キール メルディ キール |
「キール、メルディが言葉教えてあげるよ。」 「そう簡単にメルニクス語が習得できたら、晶霊術師は苦労しないさ。 大体、お前に説明できるのか?」 「できるよ。ドゥウィグウストゥエム!」 「でぃぐ、うす、てぇむ?・・・どんな意味だ?」 「犬は人間です!」 「使うか、そんな言葉!」 |
ファラ メルディ ファラ メルディ ファラ |
「メルニクス語教えてくれるの?」 「はいな。まずは日常会話ね。ウトゥトゥイディエルウティヤ(不倫)」 「うどぅ・・・何その難しい言葉。」 「不倫!道ならぬ恋のこと。」 「それが日常会話なの?」 |
メルディ クイッキー メルディ クイッキー メルディ |
「クイッキー、とっときの呪文教えてあげるな。 心寂しくなった時、笑いたい時、つぶやくとよろしな。」 「クィ?」 「クウディウムユウ、クウディウムユウ、ヌウヌエ、クウディウムユウ! (メルディが信ずる謎の呪文だけに、意味は不明。)」 「ククキーククキーククキクキキー」 「そうそう、メルディとクイッキーだけの、ヒミツだよ。」 |
メルディ キール メルディ キール リッド メルディ |
「ワイール!」 「わぁぁぁ!」 「わ、メルディだよ。落ち着くぅ。」 「あ、あぁ、なんだ。脅かすなよ。ジイニの女か追ってきたのかと。」 「色っぽい女に弱いのか。っはは、ガキが。」 「なんでメルディだと大丈夫なのか?」 |
キール リッド キール チャット キール チャット リッド キール リッド |
「めまいがするな。」 「乗り物に弱い奴だな。」 「ん、感動してるんだよ。感動。 僕たちはバンエルティア号に乗ったままオルバース界面を越えたんだぞ。何も感じないのか?」 「・・・ふらふらします。」 「ほら見ろ、チャットだって感激しきりだ。」 「ぁいいえ。僕、なんだかさっきの衝撃でよってしまったようで・・・うぶっ!」 「どわぁ!」 「わ、ちょっと待て!」 「こらえろチャット、吐いたら殺すぞ!」 |
メルディ ファラ リッド メルディ キール ファラ |
「なぁなぁ、いつかの天女は、ここではないどこかに行けたのか?」 「ん〜、たぶんね。セイファートのお導きのままに。」 「なぁ、俺ちょっと思ったんだけど、その子セレスティアに行ったんじゃね〜の?」 「なるほどぉ〜。」 「そういやぁ、大海賊アイフリードの奥さんにも、エラーラがなかったな。」 「そっかぁ。天女伝説って、アイフリードの奥さんのことなのかもしれないね。」 |
ファラ メルディ リッド メルディ キール メルディ ファラ |
「今日こそ教えてよ、悲しい恋物語。」 「はいな。昔々あるところに、えっと、おさななじみの三人がいたよ。 のっぽ、ひめ、ちびすけ、ってお互いを呼び合ってた。」 「おさななじみね〜。」 「ひめは、のっぽが好きね。ちびすけ、ひめが好きね。」 「すれちがいだな。」 「はいな。すれちがい。三人とも、気持ち言わない。時間すぎる。もったいないよ。 で、ある日とうとう、のっぽが大学行くため村を出たよ。・・・今日はここまでな。」 「ふぇ〜?いいとこなのにぃ。」 |
ファラ キール ファラ キール |
「キール、きらいな食べ物ってあったっけ?」 「辛いものかな。昔、ファラに無理矢理タバスコ食わされて、蕁麻疹出したことがある。」 「あ、ごめん。そんなことあったかな?」 「もっとも、メルディの作るセレスティア料理に比べたら、タバスコの方がマシだけどね。」 |
ファラ フォッグ ファラ フォッグ ファラ |
「フォッグは、自分が小さく思えるときって、ある?」 「小さくかぁ?・・・ねぇな。」 「シルエシカのリーダーをやってく自信を無くしたときってある?」 「自信を無くすか。・・・ねぇなぁ!」 「あっそ。」 |
ファラ フォッグ ファラ フォッグ ファラ |
「教えてほしいなフォッグ。奥さんを・・・信じてる?」 「おぅ、信じてんぜ。どんなによぉ、アレだ、遠く、離れてもだ。」 「いいねぇ。そこまで信じられる人も、信じられてる人も、うらやましいな。」 「愛ってのはよぉ、信じるもんだからよぉ。ぐははははは。」 「はぁ、愛、ですか。」 |
ファラ リッド ファラ リッド ファラ |
「時々、レイスが、すぐ近くにいるように感じる。そういうことってあんのかな?」 「どうだろうな。」 「きのせいだよね、やっぱり。私、弱ってんだな。」 「否定する根拠もね〜んだろ。だったら、レイスが見てても恥ずかしくね〜ようにしてようぜ。 念のためにな。」 「うん。」 |
ファラ キール リッド メルディ キール ファラ |
「なぞなぞいくよ〜。終わりが始まりになるものな〜んだ?」 「なぞなぞには興味ないね。」 「終わりが始まりぃ?哲学かよ。」 「はいは〜い。答えは、おまる!終わりがまるだよ。」 「わからないくぜに無理矢理答えるなよ!」 「さぁ、みんなで考えてみよ〜。」 |
ファラ キール ファラ メルディ キール リッド |
「終わりが始まりになるもの、なんだか解かった?」 「だぁぁ、解かった、解かったぞ、答えは、しりとり。」 「大正解。やるじぁない!」 「すごいなキール!」 「解答を導き出すための思考手順がわかってきたよ。 さぁ、ファラ、遠慮なくつぎの問題を出してくれ。」 「なぞなぞには興味ねぇとか言ってたくせによぉ。」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド ファラ リッド |
「オルバース界面って、海みたいだなぁ。」 「うん。泳げそう。」 「あ、い、いいか?飛び込むなよ。ぜったい飛び込むんじゃね〜ぞ!」 「何よ。そんな無茶なことするわけな・・・」 「ないか、ほんとに?」 「ちょっと、やってみたいけどね。」 「・・・・・。」 |
キール フォッグ キール フォッグ キール |
「レオノア百科全書の第一巻には、インフェリアがセレスティアを支えているという記述がある。 しかし、2つの世界に主従関係はないと仮定すれば、 すなわち、互いが互いを支えあっているとすれは・・・」 「おぅ、重力は逆二乗則に従うことを忘れんなよ。」 「な、な、なぜ、フォッグがそんなこと知ってんだ?」 「おぅ、アレよ。幼稚園とき暗記させられたんだよぉ。」 「・・・幼稚園?」 |
キール リッド キール リッド キール リッド キール |
「はぁ、やれやれ、やっと寝られる。」 「ずいぶん疲れてんだな。」 「ん、別に疲れちゃいないさ。 体調を万全に整えるためには、自分に適した生活周期に従うべきだと、考えているだけさ。」 「それもそうだな。俺ももう寝るわ。」 「あれ?やけに物分りいいな。」 「風邪引かないように、暖かくして寝ろよ。」 「お前こそ、熱でもあるんじゃないのか?」 |
メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ |
「人間は変わるか?」 「メルディ、どうしたの?」 「少し考えたよ。ずっと変わらない気持ち、それと、変わる気持ち、あるよ。 気持ち変わると、人間変わるか?」 「難しいな。 変わりたいのに変われないとか、変わりたくないのに変わっちゃうとかが多いのかもね。」 「変わりたくないのに、変わっちゃう・・・か。」 |
ファラ メルディ リッド メルディ ファラ メルディ リッド |
「恋物語教えて。のっぽが、村を出ることになってから、どうなったの?」 「はいな。やっと、ひめ、勇気出した。」 「女の子から告白か?で、どうなった?」 「ふられたよ。」 「なんでぇ〜?」 「のっぽ、夢あった。のっぽの夢と、姫の想い、重ならなかった。だからだめね。」 「人生そんなもんだよなぁ。」 |
メルディ キール ファラ キール メルディ キール |
「アイフリードは、氷の山でぱんついっちょになったんだって。チャットが言ってたよ。」 「パンツとか言うな。恥じらいというものがないのかお前は。」 「パンツいっちょで寒くなかったのかな。なにかの修行とか?」 「ふぁ、ファラまで。」 「大海賊なのにぃ、ぱんついっちょ〜。」 「やめろぉ〜〜〜!!」 |
キール リッド キール |
「インフェリア王も、考えを改めてくださるだろうか?アレンデ王女のように。」 「エターニアの存続がかかってんだ。改めてもらわなきゃ困るぜ。」 「だが、難しいな。 インフェリアの政治的安定は、セレスティアを敵視することによって得られてきたんだ。 セレスティアを認めることは、王の権力基盤を揺るがすことになるだろう。」 |
ファラ キール メルディ ファラ メルディ |
「アレンデ王女、ずいぶん貫禄が出てきたね。 初対面のときは、可愛いお姫様って感じだったけど、今は女の私から見ても美しいって思うよ。」 「女性の魅力は、その内面にこそ存在する。と、どこかで聞いたことがある。」 「メルディも、魅力ありたいよ。美しくいたいな。」 「自分の為に?それとも、誰かの為に?」 「両方、かなぁ。」 |
チャット ファラ チャット メルディ ファラ チァっ戸 |
「アレンデとレイスという方の関係は、何なんでしょう?」 「何なんでしょう?って、なによ。」 「あ、いえ。何か、特別な結びつきがあったのかと思ったものですから。」 「レイス、最期までアレンデに通信したよ。ほんとのこと、アレンデだけに教えてた。」 「元老騎士と彼に守られる王女様の関係でしょ。」 「ぼくには、肉親のような愛情で結ばれた二人に思えましたが。」 |