TOEキャンプスキット台本DISK1 下
54 あったら便利なアレ〜水の中の物を取ろう〜リッド キール リッド キール クィッキー キール |
「なぁキール、こういうところでこそ、アレがあったらなぁ!」 「あぁ、水の中に落ちた物も、手を濡らさずに取れるってものさ。解ってる、解ってるんだ。 アレだよ、アレ・・・。」 「俺たちもついに・・・ボケてきたか。」 「うるさい、気が散る!もうちょっとだ。もうちょっとで思い出す・・・」 「クィッキー!」 「だははぁ、・・・あぁ、吹っ飛んだ!こいつのせいで、全部吹っ飛んだぞ!」 |
キール メルディ キール メルディ キール |
「グランドフォールか・・・、やはり僕の学説は正しかったんだ! オルバーズ爆動は、連鎖的に世界が崩壊することの予兆だったんだ。」 「キールの学説の全部正しいかは謎だよ。」 「何だって?何を言ってるんだ!僕の理論のどこが間違ってるというんだよ!」 「間違ってるも正しいも、全部同じ場所であるよ。そういうこと。」 「そういうことって、どういうことだ!ちゃんと理論的に説明してみろ、おい!」 |
リッド キール リッド キール リッド |
「なぁ、水晶霊って何でできてんだ?」 「歴史上、その議論は幾度となく繰り返されてきた。 だが、近年になって晶霊が物体によって構成されていると考えること自体が誤りなのではないかと 捉えられるようになってきた。すなわち・・・」 「あ〜、解ったぞ!水だろ!水でできてるから水晶霊だ。」 「はぁ・・・。」 「な、水だろ?な、正解だろぅ?違うのか?」 |
メルディ リッド メルディ リッド ファラ リッド メルディ |
「今、遠くに悲鳴みたいな音は、しなかったか?メルディ、聞こえたよ・・・。」 「そりゃ多分・・・ナマオロチだぜ。」 「バイバ!ナマオロチ・・・?」 「この辺は出るらしいぜ。なんでも昔・・・」 「リッド、やめなってば!」 「へいへい。」 「ナマ・・・オロチ。」 |
メルディ リッド メルディ リッド メルディ リッド |
「なぁなぁリッド、そそっかしぃ、女の子の話、聞かせてよぉ。」 「いいぜ、腐るほどあるからな。 そそっかしい女の子は、ある夜、畑の中をうろうろしてる不信人物を発見しました。 日ごろから道場で鍛えていた女の子は、ここぞとばかりに飛びかかりました。」 「怖くなかったのか?」 「女の子の辞書には、無鉄砲って文字しかね〜んだよ。 ・・・で、さんざん痛めつけた後、不信人物の顔をよく見たら、なんのことはない。 畑の持ち主だったそうです。」 「バイバ!可哀想。」 「・・・後始末させられる俺がな。」 |
リッド メルディ ファラ キール ファラ |
「あ〜あ、結局何にもならなかったな。」 「王様が、頼りならないな。」 「ほら、元気出そうよ。確かに私達の意見は通じなかったけどさ。助かったんだよ。 これからまたみんなで頑張ればいいじゃない!ね、キール?」 「あ・・・何が?」 「もう!キールまで何ボーっとしてんの!?」 |
キール リッド キール リッド キール リッド |
「バリルって、どんな奴だったんだろう?」 「すっげ〜変わり者だったって話じゃねぇか。 まぁ、学者ってどいつも変わりモンだと思うけどな。」 「自分の学説だけを信じて突き進む。たとえそれが、受け入れられずとも。か。」 「何だよ、お前バリルに親近感持ったのか?」 「フン、まさか。バリルは敗北者じゃないか。 僕はバリルみたいにはならないぞ!自分の説を全世界に認めさせてやる!」 「はいはい、頑張れよ。」 |
ファラ メルディ ファラ メルディ |
「ラシュアン染めって王都インフェリアでも結構人気あったね。なんか誇らしいな。」 「ファラがスカート、メルディがスカート、ぜんぶ、ラシュアン染めか?」 「うん!そだよ。 私のはラシュアンにあるプーチの花で染めたんだけど、 ドエニスの花を使う方が、今じゃ有名だね。」 「ドエ・・・ニス?どんな花なんかな?」 |
リッド メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ リッド |
「王都インフェリアの奴等って、噂話が好きなんだなぁ。 アレンデ姫をめぐる、元老騎士レイシスと、衛兵 長ロエンの三角関係とかよぉ。」 「なぁなぁ、三角、関係って、なにか?」 「えっと、そうだなぁ。一人の人を二人の人が好きになっちゃう。解る?」 「それは、いけないことか?」 「いけなくないけど・・・。」 「好きになったら、仕方のないよ。愛は、惜しみなく、奪うものなり。な?」 「意味解って言ってんのか?」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド メルディ リッド |
「俺の父さんって、どんな男だったんだろう?」 「急になぁにぃ?」 「ん、あぁ、いや、俺、父さんのこと何にも知らねぇなぁ、と思ってよぉ。」 「リッドのおじさんは、口数はそれほど多くないけど、優しくて強かったって。 昔、私のお母さんが言ってたな。」 「優しくて強い。ね。へん、いい男じゃねぇか。」 「リッドみたいよ。」 「思ってもいねぇくせに。」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド |
「なんだ、食わねぇのか?」 「食べたい。・・・でも、食べない!」 「なんだそりゃ。」 「アレンデ姫の腰見た?手首かと思うほど細かったよ。 同じ女の子として自分が恥ずかしくなっちゃった。・・・ダイエットしなきゃ!」 「あ〜、そういう事か。今度は何日もつか楽しみだ。」 |
ファラ リッド キール メルディ ファラ |
「なぞなぞいくよ〜。そこに行った人が全員嘘つきになる場所ど〜こだ?」 「俺は嘘なんかつかねぇぞ!」 「嘘も方便ということわざがあるが、それは良い意味で用いられる・・・」 「嘘は嘘!本当は本当!メルディ、本当の事知りたいよ。」 「あのね、誰が嘘について議論しようって言った?これは、なぞなぞなの!」 |
ファラ リッド キール メルディ ファラ キール メルディ |
「そこに行った人が全員嘘つきになる場所ってどこだか解った?」 「解からねぇ、降参だ。」 「お前、考える前にあきらめてるだろう。いいか?ひねって考えることが大切なんだ。 例えば、嘘という言葉を言いかえると、ホラになる。そして・・・」 「はいな!解ったよ。答えは、洞穴!」 「メルディすっごい。正解だよ。」 「今僕が正解を述べようとしてたのにぃ・・・。」 「メルディ解った。メルディの正解!」 |
ファラ リッド ファラ リッド ファラ |
「リッド!リッド!どこぉ!?」 「あぁ?何か呼んだか?」 「あ、いや別に。特に用事はないんだけど、姿が見えなかったから。」 「顔洗いに行ってただけだろ。用もないのに呼ぶな。俺は犬じゃねぇぞ。」 「だって、居なかったじゃない。居なくなっちゃったら、困るでしょ!」 |
メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ |
「なぁファラ?前リッドが言ってた、あれがことなんだけど・・・。」 「あれ?」 「ナマ・・・オロチ。」 「し、知らないよ!私何にも知らない。」 「バイバ!嘘、なぜ隠すのか。メルディ知りたいよ。」 「聞かないで、私は言わないよ!まだ死にたくないもん!」 「そんなに怖いか?ナマ・・・オロチ・・・。」 |
メルディ ファラ リッド ファラ リッド メルディ |
「もぉ、キール嫌い〜!」 「なぁに、どうかした?」 「メルディが10歳までおねしょしてたことを、キールがバラしちまったっって、怒ってんだ。」 「当たり前だよ。秘密は守ってこそ秘密って言うんだもん。」 「そういや、こんな話があったっけなぁ。 昔、そそっかしい女の子は村のおじさんがかつらをつけていることを、 自分だけの秘密にしていました。 しか〜し、鳥たちの巣が雨で流されてしまった事を知ると、 そのおじさんのかつらをこっそり盗み出し、巣を作って・・・」 「かつらが巣になっちゃったら、おじさんどんな頭で歩いたか?・・・惨いよ〜。」 |
メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ |
「王様は人間。ファラたちは人間。人間どうし、上とか下とか。おかしぃな。」 「うん。でもね、私たちインフェリア人は、小さい頃から、 王様は絶対だから、民はすべからく尊敬すべきだって教えられてきたんだよ。」 「でもな、人間は間違う。王様、神様じゃない。間違っても仕方ないよ。」 「うん。そうだね。やっと解ったよ。メルディの言葉に耳を傾けられなくてごめんね。」 「謝らずでいいよ。メルディだって間違ってる。・・・たぶん、きっと。」 |
リッド レイス メルディ レイス メルディ レイス |
「ぐ〜、ぐご〜・・・」(ぐっすり) 「寝つけないのかい?・・・この音じゃ無理もないな。」 「ファラは、寝てる。おカーサンの夢見てる。寝言で、おカーサン、言ったよ。」 「母親の夢か、いい夢だろうな・・・。」 「おカーサンの夢は、いい夢か?おカーサンはみんないい人か?レイスのおカーサンもか?」 「母はいつも、自分より他人の心配ばかりしてた。 ・・・みんなが笑っていてくれたら、自分は幸せだと。 ・・・昔の話だ。亡くなってもうずいぶん経つ。」 |
ファラ リッド ファラ レイス ファラ レイス リッド |
「リッド、エビのしっぽを捨てる気?」 「ここは食わね〜だろ、ふつう。」 「食べられるよ!」 「食べられるさ!」 「うそ、レイスもエビのしっぽ好きなの!?あのジャリッとした食感が?」 「あぁ、たまらないね。1位2位を争う好物だよ。」 「あぁ、そりゃあ気の合うことで・・・。」 |
ファラ レイス ファラ レイス ファラ レイス |
「レイスって、女性に厳しいよね。理想とかも高そうだし。」 「そんなことないさ。理想の女性ならいるよ。たしか・・・ロナといったかな。」 「ロナ?どこの人?あ、どっかで聞いた名前だけど。」 「ラシュアン染めを始めた女性さ。同じ商人として尊敬している。」 「レイスって、とことん商人なんだね。」 「光栄だよ・・・。」 |
リッド レイス ファラ リッド メルディ レイス リッド |
「なぁなぁファラ、俺の靴下なんだけど、穴が・・・」 「ファラ、寝袋はこれを使えばいいのかい?」 「えっとね、水色のやつだよ。解ってる?」 「んなぁ、メルディ、靴下がさぁ・・・」 「メルディ、来てごらん、面白い虫を見つけたよ。」 「虫虫む〜し〜。」 「ま、これを機会に裁縫を覚えるのもいいかもな・・・とか?」 |
リッド ファラ リッド ファラ レイス リッド レイス |
「ずいぶん遠くに来ちまった・・・。俺はここで何してんだ?何か間違った事してね〜か?」 「イケるイケる!リッドなら大丈夫だよ。」 「あっそ。」 「そだよ。じゃあ、今日も頑張ろうね!」 「君たちは2人でいるのがとても自然だね。リズムができてる。」 「そ、そんなことね〜よ。幼なじみだから慣れてるだけだぜ。」 「そうかい?」 |
ファラ リッド ファラ リッド ファラ リッド |
「あぁ、あこがれちゃうなぁ、ロナの生き方・・・。」 「ロナ?あ〜あ、ラシュアン染めを流行らせた女商人か。ファラは金持ちになりたいのか?」 「違うよ。ロナの優しくて誰からも好かれたってところにあこがれるの。」 「優しく・・・ねぇ。ま、憧れるのは誰にでもできるからな。」 「何ですって!」(すごむ) 「そこ!そういうとこをまず何とかしろ!」 |
キール リッド キール リッド キール リッド |
「リッドも、何時かは所帯を持つつもりなんだろう?」 「な、何だいきなり。」 「例えば、どういう女性を妻として選ぶつもりだ?」 「知るかよ。ま・・・けど、どうせなら、 優しくて、可愛くて、料理の上手い子と結婚したい・・・かなぁ。ふふっ。」 「フン、そんなものか。僕だったら、知的な女性を選ぶね。 お互いに刺激し合うことで、より自分たちを高める事ができる。そんな夫婦関係こそ、理想さ。」 「へいへい。10年後もその言葉が聞けるとい〜な。」 |
ファラ キール リッド メルディ キール |
「ねぇキール、聞いていいかな、天文台で何があったの?」 「・・・・・・。」 「だんまりか?何考えてんのか解んね〜奴と、一緒に旅なんてできね〜ぞ。」 「メルディ、キールと一緒に旅するよ。戻って来てくれたもんな。な?」 「・・・あぁ、よろしく頼む。」 |
ウンディーネ シルフ ウンディーネ シルフ |
「おやおや、浮かない顔をして、どうしたのですか?」 「うん。ボクはさ、見てくれはこの通り子供だけどさ、れっきとした大晶霊なのさ。 そこんとこを人間って奴は理解しちゃいないんだ。まったく、やんなっちゃう!」 「ふ・・・そうですね。しかし、わたくしたちだって、人間から教えられる事は多いのです。 少々子ども扱いされたって、笑って流しておけばよいではありませんか?」 「ウンディーネは、オトナだね。」 |
ファラ リッド ファラ リッド ファラ リッド |
「あれぇ、リッド、エビのしっぽ・・・?」 「食ったよ。・・・なんだよ、食ったら悪いかよ!」 「味はどうだった?」 「不味い!」 「ほらぁ、無理しなくていいのに。オトナの味なんだよ、あれは。」 「ガキで悪かったな!」 |
メルディ リッド メルディ リッド メルディ |
「ファラとレイス、仲良しだったな。仲良し、いいこと。 だけど・・・リッドと、もっと仲良しでいてほしい。」 「いきなり、何だ?」 「メルディ、リッド好き。メルディ、ファラ好き。好きと好き、くっつくがいい。」 「わけ解んないこと言うな!もう寝んぞ。」(照れる) 「くっつくがいいよ・・・。」 |
メルディ ファラ メルディ リッド キール リッド |
「じかますます、ごせいえいのことと、およろこび、もうしあげます。」 「フフッ、上手い上手い。メルディ、インフェリアの言葉覚えたんだね。」 「はいな!オージェのピアスなくても、みんなと喋りたいよ。」 「い、今の、俺たちの言語だったか?」 「ああ。れっきとした王国語だ。」 「そうなのか・・・。」 |
メルディ ファラ メルディ ファラ メルディ |
「レイスみたいの、ビナンシ言うか。カッコよかったなぁ。」 「まぁ、正統派ってトコかな。メルディって美男子が好きなの?」 「はいな!カッコよい人、目がいくよ。女の子、みんなそうよ。ファラだってそう。」 「私は違うよ。男は中身で勝負でしょう!」 「はぁそっかぁ。でも、リッドもキールも、カッコよいね。メルディそう思うよ。」 |
クィッキー メルディ ファラ リッド ファラ |
「クッキー、クィ―、クックック・・・」 「たいへんたいへん!すぐそこで、フライヤーの群れにかこまれて死にそうなホークがいたよ。 可愛そう、助けよな。」 「ほっとくしかないよ、メルディ。」 「昔々、あるところに、そそっかしい女の子がいました。 女の子は、猟師達が毎日ナイトレイドを殺していくのがかわいそうで、 何匹かをこっそり保護しました。結果、村の畑は異常繁殖したナイトレイドによって、 壊滅的な打撃をこうむりましたとさ。」 「だから、ほっとくしかないの。分かる?メルディ。」 |
メルディ キール メルディ キール リッド キール メルディ |
「キールは、あの話が、知ってるか?」 「指示語を使うな、正確に話せ。」 「だから、ナマオロチ・・・。」 「黄金の千夜を過ごしたと言われる、ナマオロチのことか?知ってるさ。 生き延びた人の話によると、ナマオロチはまるで・・・」 「ぐ〜、ぐ〜、ぐご〜、ぐぎゃ〜、ぐお〜、ぐゅ・・・ん?」 「・・・とのことだ。以上、寝るぞ。」 「え?あぁ、いま、とても全然、聞こえなかったよ。もういちどお願い!」 |
メルディ キール メルディ キール メルディ リッド キール |
「キール、お腹痛いか?ご飯、食べないな。」 「食欲がないんだ。」 「どうして、食欲のないか?」 「理由は色々ある。いちいち詮索するな。」 「ふ〜ん。でもな、ご飯食べるの大事。ちょっとは元気出るよ。キールは元気がいいよ。な?」 「お、キール、残したのか。食ってやろっか?」 「誰が残すといった?勝手に持ってくな!」 |
ファラ リッド ファラ リッド ファラ |
「ねぇリッド、まだ、メルディを疑ってる?」 「解らねぇとこは、まだあるぜ。事情を全部話してくれてるとは思えねぇな。」 「そんなこと言ったら、誰も、何も信じられないよ。それって、寂しくない?」 「ファラはメルディを信じてるのか?」 「私?もっちろん!メルディだけじゃないよ。リッドもキールも信じてる。 みんなが仲間だって、信じてるんだ。」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド ファラ |
「レイスって、メルディと喋れてたよな。」 「あ、そういえはそうだね。レイスもオージェのピアスを付けてたんじゃない?」 「商人がなんで?」 「晶霊の関係した取り引きとかがあるんじゃないの?」 「そんなモンほんとにあるのか?」 「解んないけど、何かあるんだよ。遺跡とかにも詳しかったじゃない? メルニクス語が必要なときも多いに違いないよ。絶対そうだって。」 |
リッド ファラ リッド ファラ |
「くん、くんくん、なんか臭くね〜か?」 「いつもの料理に、レイスから教わった材料を加えてみたんだ。どう?イケる味になったよ。」 「ほんとかぁ?うわぁ、何だこの色。それに、ん、ニオイが・・・う、うぶっ。」 「ちょっと、強烈すぎたかな?」 |
ファラ リッド ファラ |
「シャンバールって、街全体が遊園地みたいだったね。」 「俺、ビストロシャンバールの審査員なって、一生暮らしてぇ・・・。」 「・・・太りそう。」 |
キール メルディ キール メルディ |
「水、風、そして火の大晶霊か。もしかしたら、光の大晶霊、 レムに会うことも、夢じゃないかもな。」 「レムって?」 「レムは、光の大晶霊の名前だ。3つの根源晶霊を統括している、高位晶霊さ。 人間にとっては、あまりにも崇高で、近づく事さえ不可能だと思っていた。」 「なるほどなるほど〜。・・・で。レムってなにか?」 |
キール リッド キール ファラ キール メルディ キール |
「リッド、アレの名前が解かったぞ!先端が愛嬌のある形になっているアレの名は・・・」 「今それどころじゃねぇんだ!」 「ファラ、長いことずっと引っかかってたアレの名前だけど・・・」 「ごめん、後にしてくれる?」 「メルディ、教えてやろう。痒いところに手が届くアレ・・・」 「ジャマだよ!メルディいろいろ忙しい。」 「せっかく解かったのに・・・。」 |
ウンディーネ イフリート ウンディーネ イフリート ウンディーネ イフリート |
「イフリート、あなたは、もう少し感情を抑えた方が何かとよろしいのではないですか?」 「感情?いいんだよ。おれにはおれのやり方があるんだ。」 「そうですか、わかりました。」 「何だよウンディーネ、お前、おれみたいな大晶霊は、苦手か?」 「そんな事はありません。ただ、苦手とするものが、少なくないと思われますから。」 「ケッ、まどろっこしい奴だな。誰に何と思われたっていいんだよ、おれはおれだ〜!」 |
リッド ファラ リッド ファラ リッド |
「ファーラ、どうかしたか?」 「メルディだけを責められない。私、私だってみんなに言えない事があるよ。」 「この歳ンなったら、人に言えない事なんて、山ほどあるもんだろ?普通。」 「・・・そろそろ、キール達を起こそっか。」 「ファラ・・・。」 |
メルディ キール リッド クィッキー ファラ |
「そろそろ・・・おやすみ・・・。」 「何考えてんだかな。」 「違う世界の人間だもんな。どうしても理解できね〜トコ、出てくるよな。」 「クキ、クキック・・・」(心配そう) 「クイッキー、安心して。大丈夫、私たちはみんな、メルディを仲間だと信じてる、 ・・・信じてるよ。」 |
キール ファラ リッド ファラ キール |
「いやだったらいやだ〜!何でこれにこんなものかけて食べなくちゃならないんだ、 邪道だよ。」 「美味し〜んだってば。だまされたと思って食べてみてよ。」 「昔々、あるところに、そそっかしい女の子がいました。 女の子は自分の作った料理を人にふるまうのが好 きでした。 たいてい美味しいのですが、たまに妙な調味料を使っているときがあります。 ひょっとしたら、味覚がおかしいのかもしれません。」 「ちょっと、それってお話でもなんでもなくて、単なる実況中継なんじゃないの?!」 「いつも被害者は、僕だ・・・。」 |
ウンディーネ キール ウンディーネ キール |
「ここに、一通の手紙があります。今から8年前に投函されたものです。」 「誰の手紙だ?」 「読み上げましょう。こんにちは。こないだのバナナが美味かった。 今度はトマトが食ってみたい。でも、いちばん好きなのが、肉です。」 「はぁ、1人しかいないな。」 |
ウンディーネ ファラ リッド ウンディーネ リッド ファラ |
「ここに、一通の手紙があります。今から11年前に投函されたものです。 読み上げましょう。ねぇ、リリィ、聞いてくれる?私の夢は・・・」 「あ、あ、はぁ、ちょ、ちょっと待って!」 「リリィって誰だよ。想像上のお友達か?った〜く甘ったるい手紙だな。」 「・・・の、お嫁さんになることなの。これは誰にも内緒。私とリリィだけの秘密ね。」 「え、誰の?」 「さぁ。」 |
ウンディーネ キール ウンディーネ リッド |
「ここに、一通の手紙があります。今から5年前に投函されたものです。」 「誰の手紙だ?」 「読み上げましょう。こんにちは、お元気ですか? 僕は昨日、森の中で、珍しいものを見つけました。 それは、レオノア百科全書の第二巻によると・・・」 「変わってねぇのな、お前。」 |
ウンディーネ メルディ クィッキー ファラ |
「ここに、一通の手紙があります。今から9年前に投函されたものです。 読み上げましょう。クィッキーとなかよくすると、メルディもクイッキーになるって、 ほんとですか?メルディ、にんげんがままがいい。けど、クイッキーとなかよくしたいです。 どうしたらいいですか?」 「メルディな、ちっさいころ、ほんとにクィッキーになっちゃうと信じたよ。」 「クィッキー。」 「かーわいいの。」 |
キール リッド キール リッド キール |
「いつか、このインフェリアの風景が懐かしくなる事も、あるかもしれないな。」 「おい。物騒なこというなよ。お前セレスティアに行くつもりなのか?」 「わからない。あの空の上の世界が、僕たちを呼んでいるような気がするんだ。」 「何わけわかんね〜こと言ってんだ、いつから詩人になったんだよ。」 「セレスティアに行ったというバリルも、こんな気持ちだったのかもしれないな。」 |
メルディ リッド メルディ リッド メルディ リッド メルディ |
「ナマオロチが、黄金の千夜過ごしたって、どういうことか?」 「絶対誰にも言わねぇか?」 「言わない。絶対、秘密にするよ。」 「わかった。教えてやろう。インフェリアでは。 健康だった若い女が、夜のうちに突然死んでしまうことがある。それは、ナマオロチの・・・」 「ナマオロチの・・・?」 「あれ、何だっけ?」 「メルディが聞きたいよ!」 |